記憶の中の聖夜
それは12月に入った頃の話だった。
「恋次、「くりむます」というものを知っておるか?」
「そんくらい知ってるに決まってんだろ。現世のイベント事だろ?」
「おお!よく知っておったな。恋次のくせに!」
「くせには余計だ!で、それがどうしたんだよ」
「その「くりすます」とやらが今月にあるらしいのだがな……」
そんなルキアと恋次の会話から始まったことだった。
現世ではクリスマスの前日である12月24日。 むしろ本番であるクリスマスよりも盛り上がっているのではないだろうかという日。 そんな日の街中は恋人同士や親子などの姿が多数見られた。 狭い道をいつもより倍はいるんじゃないかと思うくらいの人数が行き来している。いつもより息苦しいとすら感じるはずなのにクリスマスイブという雰囲気のせいか、その息苦しさすらも気づいていないようにも思えた。 正直、そこまで楽しい行事なんだろうか?なんとなくクリスマスがどんなイベントなのかを聞いたが、どっちかといえば子供向けのイベントのようにも感じた。 それを見ため的に自分と然程変わらない年齢の人間達や大人がなぜこんなにはしゃいでいる…というか楽しんでいるのかがよくわからなかった。 普段とは違う街の雰囲気がそうさせているのか。 それともただのイベント好きが多いだけなのか。 なにはともあれ、恋次にはクリスマスというイベントの楽しみ方がいまいち分からないでいた。 しかし、実をいえば今の恋次が素直にこのイベントを楽しめない理由がもうひとつある。 それは今、恋次の横を歩いているやや小柄の人物。
という特番隊隊長の存在だった。
決して彼女と共に居るから機嫌が悪いというわけではない。 むしろ逆だ。滅多に出会うことすら出来ない相手とこうして滅多に訪れない現世に義骸を使い街中を歩いている事は喜ぶべきことだ。 しかもという相手は恋次にとっては思い慕う相手。 今こうして共にいられるのも、恋次が今日という日に誘いをかけたからであり、二つ返事で頷いてくれた時には思わずその場でガッツポーズすらしてしまいそうになったくらいだ。 そんな相手なのだ。隣に居るという現状に恋次が不満に思うわけではない。 も機嫌が悪いというわけではく、いつも同じ表情と態度だ。 ただ周りの雰囲気に興味があるのか、視線は先ほどからいろんなところに飛び交っている。 そのほとんどが食べ物関係だということは、彼女の性格を知っている恋次にとっては思わず笑いが漏れてしまうようなことだった。 さらにその食べ物に気を取られてうっかり歩きが遅くなってしまったが恋次と距離が出来たことに気づいて少しだけ早足になって距離を縮めたり、距離を開けないように無意識に恋次の服の裾を握ったりなど、そんな些細な行動にいちいち恋次も気づいてしまい、うっかり悶絶しそうになるのを額を押さえて溜息を洩らすことでこらえていた。
これだけを見れば不満どころか、嬉しくて幸せだとすら思える光景だ。 しかし、しかしだ。 恋次のそんなテンションを下げることがひとつある。 気にしなければいいことなのだが、どうしても気になる。 それはきょろきょろと周りを見るの些細なこと。
「今年も……派手……」
「あれ、前に朽木と来た時も……あった……」
「そういえば、朽木もあの飲み物を気に入っていたな」
「珍しくあの店に興味を持っていたようだったな、朽木は」
「だが朽木には煩すぎたようだな、あそこは」
と。 珍しく軽快に喋るの口から出るのは、今横に居る恋次の名前ではなく、その同じ隊に所属している隊長の名前で。 何かを見るたびに思い出したように、朽木朽木、と連呼されれば恋次とて気になるわけで。 もう既に思い出話のようになってしまったその言葉の数々に、正直なところ恋次は辟易し始めていた。 真横に恋次というものがいるのに他人の話をずっとされて、面白いわけがない。 それが恋次の気分を下降させている理由だった。
しかし、こうしての口から朽木白哉の名が出るのは、実は恋次も予想はしていた。 だが、さすがにここまで連呼されるとは思ってはいなかったようだが。 なぜ予想が出来たのか。 それは12月の初め頃まで遡る、ルキアとの会話でのこと。
「殿はかつて兄さまと共に現世に降りて、くりすますを堪能したらしい」
と、爆弾発言。 あの白哉が?と誰もがその部分に驚く事柄だが恋次にとってと隊長が、という部分が衝撃的だったようだ。 それに触発されて勢いで今回誘ったようなものなのだから。 だからかつて白哉と共に過ごした時と今回のことを比べられるのは覚悟の上ではあった。 しかし、まさかここまで名前を出されるとは…… 恋次もそれは自然と溜息の回数が増えるというもの。 そのことに気づいているのか、いないのか。 がふと足を止めて、恋次の服の裾を引っ張った。 そこでようやく恋次も足を止めて振り返る。
「阿散井。……店……」
「ああ……。何か食べますか?」
「腹……ない?」
「そうっスね。俺も小腹がすいてきたし、行きますか」
さっきまで滑舌のよさはどこへやら。 恋次と会話する際には、いつもの単語のような喋り方。 そこでも白哉と自分との慣れ親しんだ仲の差を見せつけられ、僅かに苛立った。 が、そこで苛立つのはお門違い。が悪いわけではない。 恋次はそんな苛立ちはなかったことにして、の指差す店に向かって歩き出した。 横に居るこの一風変わった隊長をリードするように。 過去ではない、今を楽しむために。
が指差した店は外見が木造の少し古風な建物だった。 中はカフェのような造りをしているが、それでもどこか昔の日本を想像させるような小物や模様なども誂えている。 畳が敷いてある座敷もあるようで、外の浮だった雰囲気に押され気味だった恋次にとってこの喫茶店の雰囲気は実に落ち着けるものだった。
「なんかここ、似てますね瀞霊廷に」
「だろ?ここは以前来た時に見つけた……」
「え?」
「私、じゃない。朽木、が」
「…………」
「だから、阿散井も」
「どうせなら!向こうの店に行ってみないっスか?」
「…………」
「前に来たことある場所より、新しい所の方が何か見つかっていいかもしれねぇし」
「……ああ……」
「じゃあ、あっち行きましょう」
そう言っての腕を引いたのは、少し無理矢理だったかもしれない。 無理矢理でもなんでも、やはりその店には居たくなかった。 なんでも朽木朽木、受け流すにはもう限度が超えている。
アンタは朽木隊長のことしか言えないのか。今隣にいるのは誰だと思ってんだよ。
そう口に出さなかっただけマシだったかもしれない。 それでも自然と表情は硬くなっていく。歩く速度もつい大幅になってしまっていた。 自分でもそれに気づいていたが、今更振り返って詫びるのも間抜けだし、どこか意地になっている部分もあった。 そして腕を引っ張られているはずのも何も言わない。 態度を改めるにはそのきっかけがなかった。 結局そのまま別の店に入り、黙々と腹を満たすためだけの食事がすんだ。 正直、恋次にとっては気まずいもので。 料理の味など覚えていない。次をどうすればいい、と考えるだけで頭が軽い混乱を起こしていた。 だが、そんな恋次の気まずさもなんのその。 は相変わらずの表情と態度で食事を済まし「次、行く……」と言ってさっさとその店を後にした。 自然とお互いの行動はの後を恋次がついていくような形になり、また恋次は額を押さえて溜息をもらした。
リードするはずが、リードされてどうする。
相手は隊長なのだから、と言ってしまえばそれまでだが。 やはり恋次とて男では女。格好良くしたいのだ。 一つの失敗でここまでの体たらくをさらすようでは幼馴染にヘタレと言われてもしょうがないだろう。 このままでなるものか。 ぐっと腹に力をためると、恋次はさらに手に力を入れて、両手で自分の頬を景気よく叩いた。 その音に驚いたのか、前を歩いていたが振り返る。 相変わらずその表情は無表情で驚いた素振りもないが、恋次が叩いた音で振り返ったのは確かで。 何も言いはしないが、視線だけはしっかり恋次をとらえている。 そんなを真正面から見つめ返し、そして恋次は笑った。
「隊長、今日は思いっきり楽しみましょう!」
「?……ああ……」
急に楽しそうにそんなことをいう恋次に、思わず首を傾げそうになっただが、そのままとりあえず頷いた。 それから恋次は少しだけ小走りしての隣に並んだ。 そうしてまた恋次が一歩先をいくように歩き出す。 それから時間は流れて。 いろんな店を見たり、立ち寄ってまた食事したり、物珍しものを眺めてみたり。 相変わらずの口からは朽木という名前は連呼されていた。 だが、それでも恋次は負けてなるものか!と自分に言い聞かせて、先ほどのような失敗を繰り返さないよう振る舞った。
町は夜更けになり。 町を彩るイルミネーションは煌びやかに輝いている。 そんなイルミネーションに目を奪われながら、まるで導かれるように二人が辿り着いたのは一つの大きなクリスマスツリーの木の前。 クリスマスというものがいまいち理解できなかった恋次だが、そのツリーを目の前に僅かだが楽しそうにする大人達の気持ちが理解出来た。 綺麗なものは綺麗なんだ。 このツリーは綺麗としか言いようがない、そんな飾り付けで。 そう思わせるのも周りの雰囲気のせいかもしれないが、恋次は確かに目の前のツリーが綺麗だと思ったのだ。 そこでふと視線を横にずらせば、近くにある店の中に目の前のツリーとは比べものにはならないが、小さな白いクリスマスツリーが目に入った。
さすがに目の前のは無理だけど、あんくらいなら持って帰れるよな。
何かひとつくらい、クリスマス関係のものを買ってもいいんじゃないかと思った。 それをに贈るのもいいんじゃないだろうか、と思った。 プレゼントなんてガラじゃない。ガラじゃないけど。 あの小さなツリーを贈りたいと思った。 よし、買おう!と決めて恋次はの方を振り返る。 は相変わらず目の前のツリーだけを見ていた。
「隊長!少しあの店に」
「このツリーは」
声をかけた恋次の言葉を遮るようにが喋りだした。 視線はツリーに向いたまま。 そこで恋次は息をのむ。 なんとなくその先が聞きたくない、と思った。 の目が。ツリーに向いている目が。
実に懐かしむように穏やかに揺れていたから。
「毎年、同じように飾り付けされて、同じように綺麗に輝く」
「このツリーだけは、朽木は綺麗だと言った」
「だからこのツリーを」
「隊長!!」
聞きたくない。 そんな言葉。 聞きたくねぇよ。
アンタの口から朽木隊長の話なんて、聞きたくねぇんだよ!
「もういい!いい加減にしろよ!」
「!?」
「アンタはさっきから何なんだ!朽木朽木って昔話でもしたくて俺と一緒にいるのかよ!」
「阿散井……」
「俺がアンタを誘ったのはそんな話をする為じゃねぇんだ!俺がちゃんと見えてんのかよ!」
「…………」
「なぁ、ちゃんと俺を見てんのかよ。本当に楽しんでんのかよ。一緒にいんの、俺じゃねぇのかよ!!」
「あば…」
「俺は隊長と一緒にいたいから誘ったんだ!隊長とクリスマスってやつを楽しみたいから誘ったんだぞ!それをわかってんのかよ!」
「俺が今、さんと一緒にいるってこと判れよ!!」
今まで溜まっていたものが全て吐き出された。 言った言葉に恥ずかしさとか後悔とか、そんなのものは一切なかった。 むしろ叫んですっきりしたぐらいだった。 ただ。 ただ、真っ直ぐに見詰めるの反応だけが、気になった。 叫んだことで僅かに呼吸が乱れて肩で数回息をする。 それでも視線はから外さなかった。 も恋次から視線は外さなかった。 ほんの一瞬の沈黙。 自分の息遣いがやけに大きく聞こえる。 心臓が早く脈打つのは、怒鳴った時の反動か。はたまた緊張からか。
「阿散井」
変わらない表情と口調。 名前を呼ばれて息を飲んだ。 次の言葉で、これからのお互いの関係が決まる。 さっきの言葉が受け入れられるのか、拒絶されるのか。 そうして決断は下った。
「朽木の話を、聞きたがっていたのかと思っていた」
「……………………は?」
そう紡がれた言葉を、理解するのに数秒かかった。 いや、むしろまだ理解できていない。 間抜けな返事はそのまま恋次を緊張から脱力へと変えさせていた。 というより、先ほどの恋次の叫びはどこへやら。 あまりにも予想外過ぎて、恋次の頭の中は完全に燃え尽きて真っ白になってしまった。 対するは僅かに視線を彷徨わせてから、また恋次に焦点を合わせると言葉を続けた。
「お前、私を誘った時に言っただろう?」
「…………え?……言った?」
「"クリスマスに朽木隊長と過ごしたんスよね?俺ともそのクリスマスってやつを一緒に過ごしてもらえないっスか?"」
が口に出したセリフに、思わず恋次は頭を抱えて仰け反りそうになるのを必死にこらえた。
いやいやいやいや!! どこをどう取ったら、朽木隊長のことを教えてほしいなんてとらえられるんだ!? それともあれか!?最初のセリフか!?朽木隊長のことを最初に言ったのがいけなかったのか!? 確かに隊長と一緒に過ごしたってこと、すげぇ気にしてたけど、別に教えてほしいとか言ってねぇし! いや、しかし、この目の前の隊長のことだ。深読みして本気でそう捉えちまったのかもしれない。 ていうか、絶対そうだ。出なけりゃさっきの返答が返ってくるわけがねぇ。 どうやったら深読みしてそうに捉えられるかとかまったくわかんねぇけど!けど、この隊長ならそう考えても不思議じゃねぇとか思えるあたり、本気でこえぇぇぇ!!
つまり。 今まで隊長が朽木隊長のことをやたら口に出すのは、俺が知りたがっていたと思っていたからというわけで……
ここで、恋次は完全に脱力した。 身も心も。
「もう……いいです」
「……ええっと……すまなかった」
「いや、本当、もう、大丈夫っスから……」
なんか、本気で泣きたくなってきた。 今までの自分の中の葛藤はなんだったのか。 膝をついて頭を垂れているせいで、の表情は恋次から確認は出来ない。 出来ないがそれでもが申し訳なさそうにしているのは、恋次にかけられた言葉から察することが出来ていた。 そして恋次はの口から出来た事実にまだ立ち直れずにいるせいか、その恰好から立ち上がることも出来ずにいた。 そんな状態で数十秒。 不意にが口を開く。
「楽しい……」
「え?」
「さっき、聞いた。……楽しい……」
「聞いたって……え?」
「お前は楽しいか?と聞いた。だから私は楽しいと、今答えた。ちゃんとお前が横に居ることもわかっていた。だから朽木の話ばかりをしていたのだが……私の、間違いだったんだな?」
「……えっと……」
「気分を害して悪かった。お前が、居てくれるのだろう?」
「え」
「今年のクリスマスはお前が一緒にいてくれるのだろう?」
どんだけ単純なんだ。 たったそれだけの言葉なのに。 沈んでいた気持ちが、整理できていなかった思考が、一気にすっとんで一瞬にして嬉しさがこみあげてきた。 垂れていた頭を勢いよく上げれば、視線が合った。 視線が合って、の表情が変わる。 ほんの僅かだが。 小さく、小さく笑った。
「隊ちょ…」
「それとツリーなんだが」
この人は話を挫くのが得意なのだろうか。 ついテンションにまかせて声をかけようとすれば、はまた別の話題を恋次にふる。 うっかり肩を落とす恋次だが、すぐに体に力を入れると崩れていた体を持ち上げて立ち上がり、の言葉の続きを待った。 立ち上がってしっかりと向かい合ってから、もまた言葉を紡ぎだす。
「さっきの話なのだが、朽木はこのツリーを気に入ってな。買って帰っていったんだ」
「え……まさか、これをじゃないですよね?」
「これを買っていったらここにあるわけないだろう」
「そうっスよねぇ……」
「店で売ってる小さなツリーだ」
それはまさしく先程、恋次がやろうとしていたことで。 そのことがかつての白哉との行動と被ったことで、思わず恋次はぐっと息を詰まらせた。 白哉は何を思ってツリーを買ったのだろうか。 やはりこの目の前の隊長にプレゼントをしたのだろうか。 先程綺麗にとんだはずの不安や不満が再び蘇ってくる。 だが、それも一瞬。 次のの言葉でそれは掻き消えた。
「緋真へのいい贈り物が見つかったと、喜んでいた」
多分、喜んでたと思う。となぜか言葉をつけたしては告げた。 恋次は不安や不満は確かに消えた。 しかし代わりに大きく目を見開いて、驚きを露わにした。
「それって……」
「元々朽木は私と過ごすために行動を共にしていたわけではない」
「と、いうと」
「頼まれたらしい」
「頼まれた?」
「緋真に、クリスマスというものが見たい、と。だからツリーを買って帰ったそうだ。私はただの案内係だ」
つまり、白哉と共に過ごしたというクリスマスはが白哉に現世に降りてあれこれとクリスマスとやらを教えたり、緋真に贈るというプレゼントを共に探していたことだという。
これで恋次が溜息を洩らすのは何度目か。 もはやここまでくると頭痛しかしない。 どこまで空回りしているのか。 つまり一言で言ってしまえば、勘違い。
「あああ!くそっ!ばっかみてぇ!!」
つい、そう叫んでしまったってしょうがないだろう。 勘違いして嫉妬して、勝手に苛立ったり不安や不満に思って。 蓋を開ければなんでもない出来事で。 全部が全部、恋次のせいというわけでもないのだが、にだって多少の非はある。 だがしかし。 そこで目の前の相手を恨めしく思うことが出来ないのは、やはり惚れた弱みなのか。 恋次の顔に苦笑が浮かぶ。
「……隊長」
「なんだ?」
「なら、今度は俺が贈ります」
「?」
「俺が、隊長に贈ります。クリスマスツリーを」
「…………」
「貰って、くれますか?」
そう告げた恋次の顔は微笑んでいた。 苦笑ではない、穏やかな笑みだ。 はそんな笑みを見つめながら、返事を返した。
「もちろんだ。ありがとう、阿散井」
終わりよければ全てよし、という言葉は誰が残した言葉か。 全てよしなんてとてもじゃないが、納得できない。 それでもやっぱり。 目の前の相手が嬉しそうに笑ってくれるという、事実だけで。 今までの自分の感情なんてどうでもよくなってしまう。 全てよし、ではないけれど。 それでもこれでよかったんだ、と思えるのは確かだ。 残り僅かな時間となったクリスマスイブ。 せめてその時間だけでも。 心の底から楽しんで共に過ごそう。
貴方が笑ってくれるように。 自分が嬉しく思えるように。
小さなクリスマスツリーを贈って。 かつて別の人と過ごしたクリスマスとは違う、新しいクリスマスの記憶をしっかりと貴方に焼き付けて。
あと数時間。 笑って幸せな気持ちで過ごせますように。
《終》
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50年前にもこのツリーがあったんかい、というツッコミはしてはいけない。
時間系列も気にしてはいけない。
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